【A2】 芽 登 峠 → 池 北 峠


踏査報告書

踏査地図


【踏査日】:平成24年 3月13日(火)~16日(金)
 3月13日 5:00 神埜車にて札幌発
           9:00 足寄にてサポート・助田梨枝子さん合流
      10:00 池北峠に神埜車配置
      11:30 芽登峠(標高710m)より入山
      12:50 ・961mに取り付く
      15:10 △1123m肩通過
      15:45 標高1070mでC1
 3月14日 6:20 C1発
       9:40 1044mアンテナ無し
     10:10 1051m通過
     14:45 東三国山(標高1230m)着
     15:50 標高1190mでC2
 3月15日 6:00 C2発
     10:55 三角点標高791m通過
     13:00 最低コル(600m)通過
     15:50 ・858mでC3
 3月16日 5:50 C3発
      8:30 釧北牧場西端牧柵着
      9:50 三角点標高431m及び電波塔の近くを通過
     10:25 池北峠(標高400m)着
     12:40 足寄温泉
     17:00 札幌着    
【参加者】
  ◎メンバー CL京極紘一、神埜和之、益田敏彦
  ◎サポート 助田梨枝子
【踏査距離】35.5Km
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○ 行動記録 
 3月7日pm16:30 Lプラザにて最終打合せが行われた。鈴木貞信さんが参加出来ず
京極紘一さんと益田敏彦さんの3人パーテーとなった。

 3月13日、芽登峠発11:30 サポートの梨枝子さんに見送られてうっそうとした樹林帯に分け入った。込み入った樹林の中は雪が柔らかでスキーが埋まり、ザックの重さを考えるとこの先の不安が心をよぎる。 12:50、・961mの急登にとりついた。樹林は濃く、密生した幼木がバリケードのようにたちはだかる。絞まりのない雪にスキーは後退りし、ザックは枝に引っ掛かり、スキーをはずして倒木を越えるなどして悪戦苦闘の末14:30やっとの思いでこのポイントを抜けた。峠で入山準備しながら食べた梨枝子さん差し入れのお赤飯が困難を克服するエネルギーになりました。
△1123m肩を15:10に越え、15:45、標高1070mのポイントでC1とした。
益田さんのザックから大量のアルコールが出てきたのにはビックリ。宴会となりました。

 3月14日薄曇り、微風の中6:20にC1を出る。樹林の中、眺望はきかず、尾根を確認しながら進むと8:00に高圧送電線の下に着く。遠くに樹林に覆われた東三国山(標高1230m)が見える。台地状の尾根を進むと樹林の切れ目からクマネシリ岳が白く輝いていた。1030mのコブとポイント1044mに記載のある電波塔は撤去されていて無かった。林道の直線路に入り・1051着10:10であった。
ここから標高差200m東三国山に向け、樹林帯の緩やか斜面を進み・1159m、・1104mを通過し・1145mの岩塔に取り付いたのは11:00であった。濃い樹林に覆われた岩塔に益田さんが進むも深雪の斜面は埋まるばかりで先に進めず、ここでも悪戦苦闘となった。京極リーダーの「一度、コルまで下がる」の指示で仕切り直しとなった。右巻きにルートを変え、突破した。眺望のきかない樹林の中ひたすらスキーを進めた。 14:45、東三国山標高1230m登頂。この踏査での最高点である。樹木があって眺望がきかないだけに「感激」より、ここからは下りの「安堵感」であった。スキーを北にむけ進み標高1190mでC2とした。 15:50であった。夕食時益田さんのザックから缶ビール500mlが出て来て、話がはずんだ。

 3月15日晴 6:00スタート時に京極リーダーから「今日のルートは尾根を確認」の指示があった。・1146m地点での尾根の確認は慎重であった。地図、GPS更に空身でルートの下見をして進んだ。今日も眺望はきかない。・772mのポイントでも慎重なルート選択であった。三角点標高791mの通過は10:55であった。風がなく、地吹雪にならないだけ尾根を歩けた。14:00近く降雪があったが15分位の事であった。・832m地点を15:00、・858m地点で15:50となりC3とした。益田さんのザックから「最後のビールです」とまたも500ml缶が出て来た。こんな美味しいビールは初めてであった。

 3月16日 昨日と同じ晴れで朝日の中、5:50スタート。標高が下がり、尾根が分かりづらい樹林帯にはいった。 GPSで確認しながら進み・840mのポイントを東に折れ、・785m地点からは更に平坦となり、深雪にスキーを取られながら進んだ。8:30、釧北牧場の西端部の牧柵に着く。お二人のルート選択に「脱帽」。「あと2時間」のリーダーの声に励まされた。牧柵内にルートを進め、三角点標高431m近くの小山通過は9:50、国道を走る車が見えスキーに力が入り、池北峠着10:25であった。
10:50池北峠発、足寄温泉で入浴し高速に入った。天候に恵まれた4日間であった。
帯広近郊から、日高山系、大雪山系の白い山並みが陽に輝いていた。まるで3泊4日踏査の「ご褒美」の様であった。
( 文:神埜和之 写真:京極紘一)
① 芽登峠からの登り
② 東三国山と樹海
③ 東三国山頂上
④ 牧柵