【A4】 鹿 の 子 峠 → 美 園 峠
       (津別・陸別峠)  (試験場峠)


踏査報告書

踏査地図


【距離と所要時間】
 (1日目)鹿の子峠~P513とP475の中間にC1 (6㎞・5時間半)
 (2日目)C1~P552C2 (10.8㎞・10時間)
   (3日目)C2~美園峠 (7.5㎞・4時間半)
【参加者】
 (本隊) L漆崎隆 鈴木貞
   (サポート隊)漆崎裕子 鈴木幹
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 ‘07年 5月初旬に三国山~芽登峠(24㎞)と根北峠~斜里岳肩(5㎞)のオホーツク分水嶺踏査が開始されるも、同年11月の上ホロ雪崩事故で冬期山行が自粛されていました。昨年頃から再開の気運が高まり、この度、調査委員会による調査を実施しました。

   3月20日~22日に調査踏査を予定するも、低気圧接近予報で踏査は断念し、西山泰正・漆崎隆・鈴木貞信の3名で20日~21日に池北峠~鹿の子峠までの峠3個所とエスケープルート林道2箇所の調査を実施。

  この調査に基づき、4月2日~4日に陸別町(R51号)鹿の子峠~訓子府町(R143号)美園峠の24㎞をL漆崎隆と鈴木貞信で山中2泊して実施。
  ルートの特徴は標高が最高で600m、最低320mと低く、且つ4月とあって、稜線の所どころで藪が出ていた事、風倒木が行く手を遮り時間を要したことです。
  低山はどこでも樹木が多く、ザックが枝に引っかかり外れた反動で、スキーもろとも2回転し3m位落ちるハプニングも体験。
   3日間一時小雪がパラつく時もあったが、概ね快晴に恵まれ、眺望の良い△600から見る真っ白な阿寒の山々が印象的であった。夜は周りに全く明かりが無いテン場から見る満天の星に感激。3日目の美園峠から数㎞近くは大木だけの広大で平坦な尾根で、スキーを滑らせながら長閑な散策気分の時間を共有できた。

   サポート隊は2日目に現地入りし車を回収。3日目の10:35′美園峠から200m入った地点で待つサポート隊と合流。用意された冷たいビールがなんと美味しいことか。そして峠の車内では、美園峠そば店(?)が開店、温かいそばに舌鼓。楽しい充実した3日間であった。
   雪崩の犠牲となった4人はオホーツクへの夢を実現すべく、上ホロでの訓練に参加し、また内3人は上記‘07年5月の参加メンバーで踏査もしています。
4人の遺志に応えるためにも、安全第一に踏査完遂をしたいと考えています。

今回の調査踏査で感じた事は
  ① 踏査時期は標高の低い分水嶺では3月末位が限度と考える。
  ② 昼頃になると雪が緩み埋まり始めるので、行動時間は雪の硬い日の出から午後3時頃迄が
     望ましい。
  ③ 急斜面の登り降りや、混み合った樹木のところでは、ショートスキーが有効であった。
(文・写真 鈴木 貞信)(敬称略)

①本隊の二人


②△600で雌阿寒バックに

③風倒木に遮られ
                                     
④サポート隊と合流