【A-5】 釧 北 峠 → 鹿 の 子 峠

踏査報告書

踏査地図

平成23年 2月24日(木)から 2月26日(土) 
リーダ:漆崎隆、京極紘一    サポータ:田島祥光

   2月2 4日、鹿の子峠に漆崎車をデポ。田島車で釧北峠に向かう。田島会員の見送りを受け12:0 0分水嶺に踏み込む。地図で確認した通り、町境界と分水嶺は大きく異なっている。こんな発見が分水嶺踏査の面白さなのだろう。スキーも滑り、C1予定地を越えて、風もなく穏やかな樹林帯でキャンプ。(踏査距離5 k m )

 2月25 日、今踏査の最高峰イユダニヌプリ(9 0 2 )に向かう。稜線はクラストしており、スキーアイゼンを装着する。手前の伊由谷岳(8 9 8)に三角点がある。国土地理院製作プラスチックの標識が設置されていた。電波反射板もある。時折美しく輝く雌阿寒岳を眺めながら、踏査を進める。天候は晴れ、午後から雪が緩みだし、ショートスキーが埋まる。一歩で50センチも沈んでしまう。そのうえ樹林帯で分水嶺を見失い引き返すこともあり、時間と疲労ばかりが重なり、予定地に達せずにC2とした。(踏査距離8 . 4 k m )

 2月26 日、高度差2 0 0 m程のアップダウンの繰り返しと、屈曲した分水嶺に、GPSを使いながらも地図読みに苦労する。長い行程に気も滅入る。眼下に牧草地が見え峠の近いことを知り一息つく。鹿山地区公共草地には新しい柵がめぐらされていた。古い鉄の杭が分水嶺上にきれいに打たれているのを、妙に感心しながら、午後5 : 0 0 、鹿の子峠に到着した。(踏査距離1 1 k m ) 
           
(文・漆崎 隆)

① イユダニヌプリを越えて

② 伊由谷岳三角点標識

③ 風倒木を越える

④ 分水嶺をゆく