【B 7】 津別峠  サマッカリヌプリ → 美幌峠

踏査報告書

踏査地図
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【踏査日:平成23年3月29日(火)~31日(木)
アプローチ5.5km 分水嶺11km 総歩行距離16.5km

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 3月29日(火)晴れ 13時15分、総勢13名で津別温泉手前の、津別峠へと続く冬期間閉鎖のゲートから出発。道路は除雪してあり、距離は長くともラッセルの苦労がないのでこれを使うことにする。 出発から分水嶺到達地点となる津別峠までの5.5kmのうち1.7kmを残した地点に15:40テントを設営。
今回は長谷川CLの方針で、食糧計画を練り上げて3つのテントで全員が同じものを食べる。今夜は肉鍋。
夜、札幌では見ることの出来ない素晴らしい星空。星々の数が多くて近い。

   3月30日(水)晴れ 7時30分出発、40分で津別峠着。全員張り切ってスノーシューをつけ、いよいよ分水嶺の踏査が始まる。夏には車で来られる展望台で屈斜路湖を見渡して休憩、11時20分今回の踏査で唯一の名前のあるピーク、サマッカリヌプリの三角点は雪に埋もれていた。ここで昼食として、長谷川CLが朝、一枚一枚厚切りハムを焼いてサラダ菜と共にパンに挟んだサンドイッチをいただく。右手の屈斜路湖の縁には藻琴山、その向こうに斜里岳、遥か彼方に微かに羅臼岳も見える。これを総て繋いでいくのだ。
津別スキー場の上を通り三町界を過ぎて間もなく、緩やかな斜面で13時30分行動停止、C2の設営をする。今夜はカレー、大震災の後にアルファ米はすべてお店から姿を消した為に全員が重い佐藤のご飯を背負ってきた。

    3月31日(木)晴れ 7時30分C2を出発、最後の日にはザックが軽くなったことを実感する。長谷川CLの提案で、ホワイトアウトの厳しい条件との想定で、ラッセル部隊3名、GPS2名、その後に本隊というオーダーで歩く。
美幌峠牧場の上にある△649mピークを越えてからは終点の美幌峠へと続くなだらかな下り、雪が緩みスノーシューが沈んで皆難儀する。
11時30分、最後の美幌峠展望台の下の岩頭は増子Lのサポートで登攀し、峠下の自動車道の雪崩通行止めで迂回を強いられた成田会員のお迎えサポートを受けて三日間晴天に恵まれた踏査を終えた。
夜は美幌の吉野会員セッティングによる反省会の美味しいお料理というおまけもついた。                    
(記:漆崎 裕子 写真:今田 美知子)

① 1日目テン場

② 冬季閉鎖道道

③ 津別峠


④ 津別峠展望台



⑤ 693ピークより藻琴山

⑥ 踏査様子

⑦ 電波塔より来た稜線を振り返る


⑧ 美幌峠道の駅

GPSログ
      【実 施 者】
           CL長谷川雄助
           A班→L 増子麗子、SL 一鐡巌銭亀三佐子、片岡次雄
         B班→L 助田梨枝子、SL 神埜和之、中谷秀子、常本良一
         C班→L 武田一生、
SL漆崎裕子、土屋繁、今田美知子

      【サポート】
           成田 寛