【C-13-③】 知 床 峠 →  知 西 別 峠

踏査報告書



【踏査日】平成23年 5月 5日~ 5月 7日
 5月5日 12:30 知床自然センター着 → 13:00 同出発 → 15:30 愛山荘到着
 5月6日   4:45 愛山荘出発   → 8:30  C1設営 → 9:00 C1出発
    → 11:30知西別岳到着 → 14:00 C1到着
   5月7日   6:30 C1出発 → 8:00 天頂山到着 → 9:30 知床峠到着

【参加者】 L京極紘一、植田惇慈、植田拓史、真田雅穎(会員外)


  5月5日12:30、今回のメンバー4名が知床自然センター駐車場に集合。本来、地元知人の協力で知床峠まで送迎付きの予定だったが、無情にも知床横断道路は凍結のため通行止め。本日中に通行止めが解除される気配はなく、協議の結果本日は徒歩で愛山荘まで入ることとする。  約7kmのアスファルト道路をスキー/スノーシューまで担いでのアルバイト。足の裏が痛くなる。愛山荘はすでにドアが完全に出ており、薪ストーブを使わせていただき、京極CLお手製の肉鍋に舌鼓を打ちながら快適な小屋生活を過ごす。7日には天候が崩れる予報が出ていたため、遠音別岳まで行けるのか、明日のキャンプをどこに設営するのか、協議が続く。天頂山と知西別岳の間にC1を設営しアタック、7日は知床峠まで分水嶺をたどり下山する予定とする。

  5月6日、 4:45スノーシュー班はスノーシューを愛山荘にデポし、無風快晴の中をスタート。知床峠はパスし天頂山に向けて小屋からまっすぐに登っていく。雪は締まり、ツボ足でも労せずに進むことができる。後ろから朝の光を受けた羅臼岳が美しい。先を急ぐため天頂山山頂に登らず西肩へ登り分水嶺をトレースして知西別岳方面へ。08:30、知床連山と知西別岳両方を望むポイントにC1設営。
09:00 スキーなど不要装備をデポし、身軽になって知西別岳を目指し出発。分水嶺が通るコブの連なりを小さなアップダウンを繰り返し進む。知西別岳の稜線は少雪のため、這い松で黒くなり始めている。這い松の頭を踏みながらも11:30知西別岳登頂。今回の最終目的地である遠音別岳の鋭い姿が見え、奥には雄大な海別岳の姿も。
ここからの距離とC1への帰着時間、疲労度などを考慮し、今回はここで引き返すことを決める。知床連山の展望が素晴らしく、しばし休憩。
14:00 C1帰着。紅茶を飲みながらしばらく快晴の景色を楽しむ。風除けのスノーブロックを積み直し、夕食の用意。

  5月7日 曇り。少しずつ風が吹き始める。06:30テント撤収し天頂山を目指す。30分ほど歩き振り返るとC1はすでにガスの中。08:00天頂山山頂。ガスの向こうに羅臼岳の山頂が見え隠れする。火口湖を回り込むように峠に向かって下山。峠が近づくにつれ這い松が濃くなる。分水嶺を外さないよう這い松を漕ぎ09:30知床峠に到着。峠で休みつつ横断道路の開通を待つ。待てない一名はスキーで自然センターまで下山。10:00にゲートが開き、登ってきた車をヒッチハイクし自然センターまで乗せてもらう。車で取って返し、愛山荘にデポした荷物を引き上げ、11:00下山完了。これから札幌までの長いドライブが待っている。                   (文・写真 植田拓史)