【C-14-③】 知床東岳 → 知円別岳 → 二ッ池(天の池)

踏査報告書

踏査地図


【踏査日】平成23年 8月 1日(月)~ 8月 3日(水)
 8月1日(月) 天候:晴れ
   14:30 カムイワッカ湯の滝登山口発
   16:20 新噴火口最上部にてテント設営
 8月2日(火) 天候:晴から曇
   04:40 出発 → 08:10 硫黄山山頂 → 10:45 東岳山頂 → 11:55知円別岳山頂
   12:10 知円別岳山頂発 → 14:05 分水嶺(這松漕ぎ後)南岳手前の夏道合流地点着
   16:00 二ッ池にてテント設営
 8月3日(水) 天候:曇(ガス)後、晴れ
   05:20 出発 → 06:05 オッカバケ岳山頂 → 07:50 「大雪渓登り」サシルイ岳山頂
   08:40 キャンプ指定地 → 09:20 三峰山頂 → 09:50 羅臼平
   10:45 羅臼岳山頂 → 12:10羅臼平発 → 14:30 岩尾別登山口・木下小屋着

【参加者】 L京極紘一、神埜和之、佐藤精久(会員外)

 1日から運行開始のシャトルバスに揺られ終点カムイワッカ湯の滝で下車、管理人から「熊情報」を入手し入山する。旧硫黄採取地で熊の「鼻息」に身震いさせられた2人の後から、京極さんは悠然と足を進め「どうしたの?」の一声。夕日に染まるオホーツク海を見ながらの「晴天祈願祭」、夜は満点の星空でした。

 2日目、硫黄山1563m登頂後、知円別岳分岐近くの岩稜下の雪渓で喉を潤したのは9:20であった。知円別岳分岐でザックを置き分水嶺に沿って這松を漕ぎ東岳1520mに立ち山頂を確認する。分岐に戻り、ザックを背負い知円別岳1544mに11:55に立つ。
 京極リーダーの「覚悟を決めて前進」の掛け声で身の丈を越す高さの這松帯に入る。足は地に着かず体は枝の上を「遊泳」し、ザックは枝に引っ張られの悪戦苦闘。
「気は焦れども足は進まず」、先の2人の姿見えず、這松の揺れている方へ「泳いだ」。2時間後夏道に出た時は「?!?!」言葉にならない安堵感でした。南岳1459mを踏み、夏道を蔽う這松に「腹を立て」、1時間後、二ッ池に着きテント設営。紅茶で水分補給と体を温めた。外は濃いガス、明朝の天気を気にしながらの夕食。ホット焼酎が眠気を誘い19:00就眠。

 3日目ガスで視界ゼロ。カッパに身を包み「気合を入れて」ザックを背負う。オッカバケ岳1450mを踏み、「万年雪かも?」と思う程の大雪渓を登りきる。夏道にザックを置き、サシルイ岳1564mに向かう。風雪に耐えた山頂の標識に感激の記念撮影。キャンプ地を経て、三峰山頂に立つもガスの中で眺望ゼロ。羅臼平でサブザックに変えて、羅臼岳に向かう。山頂10:45、3人で「ありがとうございました」の握手。激しい風の流れにガスが切れ、遠くに硫黄山の山頂が見えた。快晴のもとでの下山となり、弥三吉水で「冷
水」に感謝し、木下小屋へ向かった。
 尚、今回縦走した二ッ池~羅臼岳間の夏道は分水嶺を外れている為、踏査距離にカウン
トしておりません。
                         (文:神埜和之 写真:京極紘一)

初日のテン場とオホーツク海の夕日

知床東岳から望む知円別岳

羅臼岳山頂と雲海に頭を出す硫黄山