【支部山行】2025.8.10-11 エサオマントッタベツ岳/日高山脈

 エサオマントッタベツ岳(1902㍍)/日高山脈2025.8.10-11
 静内のアイヌが十勝のアイヌと交易したという伝説の残る山へ、3人で「山の日」に御来光という計画で、戸蔦別川林道から入山する。

 8月10日、戸蔦別川林道からエサオマントッタベツ川沿いに標高を上げて、澄んだ水と白帯模様の岩盤が美しい沢を進む。997山スキー沢出合いからは沢が荒れていた。そして1245二俣から怒涛の滑滝が続き、標高差300mの核心部を登る。

 北東カールでは、北大山スキー部の学生たちが煙を上げていた。熊の糞をよく見かけたが今は居ないようだ。天気が怪しいので稜線まで行くのを止め、草地にテントを張った。1-2時間ほどで雨が降り出し、遠雷が鳴る。

 翌11日朝、空は明るく、見上げるカールバンドはまるで屏風のようだ。崩れやすいキレットを慎重に越え、稜線に出ると、日高山脈の雄大な眺望に思わず歓声が上がる。ハイマツを掻き分け、端正なエサオマントッタベツ岳が目前に。同行の女性二人が憧れの頂に立ち、目を潤ませていた。