アーカイブ: 山行報告

  • 【会員山行】2025 .9.13 三峰山沢右股~富良野岳/十勝岳連峰

    【会員山行】ヌッカクシ富良野川・三峰山沢右股~富良野岳(1912㍍)/十勝岳連峰

      紅葉時期が近い三峰山沢右股を遡行して富良野岳に登る。林道から堰堤を越えて出てくる出だしの「九重の滝」は水量が少なく、いつもは直登する右岸の壁は以前よりもコケ、草付きが増えていて、安全第一で高巻く。登山道に出てから富良野岳山頂を踏んで、十勝岳温泉「凌雲閣」横登山口に下山した。

     富良野岳山頂は「爆風スランプ」状態で風速約15mの風に吹かれる。写真を撮って早々に下山する。全体的に水がすごく冷たかった。

    華雲ノ滝を前に












  • 【会員山行】2025.9.14 雨竜沼湿原~南暑寒岳/増毛山地

     登山口にある管理棟で、協力金500円を支払って登山届を提出する。出発してまもなく白竜ノ滝に寄り道。昨日の大雨の影響で凄まじい勢いで沢水が流れ落ちていた。
     雨竜沼湿原は蛇行した川に沿って小さな沼が点在して神秘的風景。我々の他には1名の登山者のみで、この風景を独占できた。

     緩やかだが長い登りを経て南暑寒別岳の山頂に到着する。あいにくのガスで視界はきかなかった。が、下山時には天候も回復して湿原の全貌が見渡すことができて、絶景に息を呑む。

    秋色が進む雨竜沼湿原

  • 【会員山行】2025.8.10-11 ガケの沢~札内岳/日高山脈 

     登山道のない北海道百名山・札内岳(1895㍍)には札内川水系の札内川本流やキネンベツ沢、戸蔦別川水系のピリカペタヌ川、山スキー沢、ガケの沢の5本の沢ルートしかないが、このうち距離は短いが急峻なガケの沢から山頂を3人で往復した。

     8月10日は、戸蔦別川林道から荒れたエサオマントッタベツ川林道跡を経由してガケの沢へ。予定通り、cont.840 ㍍二股で幕営、焚火を囲んで沢泊を楽しむ。

     翌11日は、札内岳北カールのど真ん中を流れる北カールを快適に遡行し、札内岳山頂を踏んでだ。札内JPからエサオマントッタベツ岳の稜線、カールが美しい。

     帰路は往路と同じガケの沢を下降する。懸垂下降は計7回使って沢筋を忠実に下って下山した。

  • 【支部山行】2025.8.10-11 エサオマントッタベツ岳/日高山脈

     エサオマントッタベツ岳(1902㍍)/日高山脈2025.8.10-11
     静内のアイヌが十勝のアイヌと交易したという伝説の残る山へ、3人で「山の日」に御来光という計画で、戸蔦別川林道から入山する。

     8月10日、戸蔦別川林道からエサオマントッタベツ川沿いに標高を上げて、澄んだ水と白帯模様の岩盤が美しい沢を進む。997山スキー沢出合いからは沢が荒れていた。そして1245二俣から怒涛の滑滝が続き、標高差300mの核心部を登る。

     北東カールでは、北大山スキー部の学生たちが煙を上げていた。熊の糞をよく見かけたが今は居ないようだ。天気が怪しいので稜線まで行くのを止め、草地にテントを張った。1-2時間ほどで雨が降り出し、遠雷が鳴る。

     翌11日朝、空は明るく、見上げるカールバンドはまるで屏風のようだ。崩れやすいキレットを慎重に越え、稜線に出ると、日高山脈の雄大な眺望に思わず歓声が上がる。ハイマツを掻き分け、端正なエサオマントッタベツ岳が目前に。同行の女性二人が憧れの頂に立ち、目を潤ませていた。

  • 【会員山行】2025.7.31-8.2 コイカク夏尾根~1839峰/日高山脈

     コイカクシュサツナイ川~コイカク夏尾根~1839峰(1842㍍)

     コイカクシュサツナイ川・上二股からコイカク夏尾根経由でコイカク夏尾根の頭にACを置いて1839峰をアタックする。水は上二股から1人4㍑上げて、1839峰アタックの帰りがけに「ヤオロの水場」で補給して対応する。

  • 【研修山行】2025.6.29 鷲別来馬岳~鷲別岳周回

    鷲別来馬川・裏沢~鷲別岳(911㍍)~滝沢<沢登り研修>

     沢登りシーズン前に、沢で使うロープワークの練度を上げるため、沢初心者Yさんの訓練を主目的に、7人で、室蘭・登別の岳人がルート開拓を進めてきた鷲別来馬川・裏沢で登りでのロープ、滝沢の下りで懸垂下降を想定して鷲別岳(室蘭岳)北面の沢周回ルートで訓練な1日を過ごす。

     前日28日は、かつての幌別鉱山の一角、登別市鉱山町の登別市ネイチャーセンター「ふぉれすと鉱山」(廃校になった鉱山小中学校跡)に泊まって懇親した。

     29日はふぉれすと鉱山を出発し、鷲別来馬川沿いの牛舎奥林道から20分で林道奥の「かつら広場」まで。途中で滝沢林道に車を2台をデポして残り2台でかつら広場まで入った。せっかくなので広場から登山道が付けられている川又温泉へ。しばし入浴させてもらうが、沢水が入るためか温めの湯加減だった。

     再び来馬鷲別川を二股まで下り、裏沢に入渓する。標高480㍍地点まではナメ滝も混じるゴーロ主体の沢筋。cont.480二股からの左股だが、水量が少なく、沢筋への堆積が進みしばらく枯れ沢(伏流)が続いたのには少し驚いた。2013年当時はずっと水流が続いていた左股は大きく変貌した印象だ。中流域の滝と上部の岩稜帯の土壁帯でロープワーク(フィックスとゴボウ抜き)の訓練を行い、鷲別岳北尾根の登山道に出る。登山道に出てからは折からの暑さと日射で、鷲別岳山頂では皆、熱中症気味だった。山頂からはカムイヌプリへの登山道を下って、立派な標識がある滝沢下降地点から、水流が恋しかった滝沢へ。

     滝沢の心地よい水流に足を浸しながら想定していた段差地点で懸垂下降を行う。想定したもう一か所ではフィックスロープ2本を使わせてもらって沢床に降り立ち、あとはきれいな沢筋を下って滝沢林道を経由して車を回収し、下山の途についた。

     鷲別岳~カムイヌプリ山域の沢筋は、室蘭~登別などの山岳会や岳人らがルート開拓してきた歴史があるためか過去記録も多く、ルート標識などが整備されている印象があるが、裏沢はルートによっては難易度が高くなるので侮れない。

    ■川又温泉

     鷲別来馬川沿いの野湯。アイヌ民族の間で古くから「クスリアフプカルシ(薬湯をよくもらうところ)」と呼ばれていたとされるが、明治41年(1908年)、幌別鉱山で木賃宿を経営していた川又兵吉が発見し、昭和7年(1932年)に湯治用の宿舎が建てられたとされる。温泉のすぐ下流が「二股」になっており、「川股温泉」の記述もある。現在は沢沿いに浴槽が残るのみだ。

  • 【支部山行】2025.6.14 銀泉台~赤岳/大雪山系

    【支部山行】赤岳(2078㍍)/大雪山系

     銀泉台からお花畑の花が咲き始めた第一雪渓、第二雪渓、第三雪渓、第四雪渓をつないで花を愛でながら登山道経由で赤岳山頂まで登って、下りはスキーで雪渓をつなぎながら北海道道1162号銀泉台線まで降り立つ。